1972年の10月りゅう座流星群が期待された理由
彗星軌道と地球の接近距離が近かった
1972年の10月りゅう座流星群は、ジャコビニ・チンナー彗星の軌道と地球が11万キロメートルまで接近していました。
当時は「彗星軌道と地球の接近距離が近いほど大出現しやすい」と予想されていたので、10月りゅう座流星群も期待されたのです。
彗星が近くにあった
1972年のジャコビニ・チンナー彗星は、10月9日の58日前に近日点を通過していました。
このことから、「ダストがたくさん地球と交差する」と予想されたのです。
極大時刻が日本で観測可能な時間だった
1972年の10月りゅう座流星群は、彗星の軌道が地球に最接近する時間が10月9日の午前1時とされていました。
この時間はりゅう座が低い位置にあることから、日本でも観測可能とされました。
ところが、待てど暮らせど大出現は起きず、期待外れに終わったのです。
ちなみに、10月りゅう座流星群は1985年に出現したとき、予想よりも5時間早くピークを迎えました(1998年は8時間早かったので、私も観測しています)。