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南十字星は昔は本州でも見えたって本当?

ひでたか

 「金田一少年の事件簿」の「怪盗紳士の殺人」では、「青森で見えない南十字星が絵に描かれている」ことが謎解きのきっかけになっています。

 でも、実はこの設定は、現在だからこそ通用するのです。


 理由は、「歳差」と呼ばれる現象にあります。

 地球の自転軸が動く現象により、数千年前の南十字星は今よりも冬に近い季節に見えていました。

 当時は、本州でも見えていたのです。

 今は地平線ぎりぎりで見える沖縄でも、その頃は今よりはっきり見えていました。


 反対に、オリオン座やおおいぬ座は、数千年以上前はは今よりも夏に近い季節に見えていました。

 そのため、日本では見にくかったと考えられています。

 その頃に「金田一少年の事件簿」があったら、謎解きのきっかけになった星座はオリオン座やおおいぬ座でした。


 ちなみに。オリオン座やおおいぬ座は、歳差の周期である26000年で今が最も日本で見やすい時期です。

 1万2000年以上前は、本州では見ることさえ叶わなかったのです。